林 千晶
株式会社ロフトワーク 共同創業者 取締役会長

早稲田大学商学部、ボストン大学大学院ジャーナリズム学科卒。花王を経て、2000年にロフトワークを起業。Webデザイン、ビジネスデザイン、コミュニティデザイン、空間デザインなど、手がけるプロジェクトは年間300件を超える。グッドデザイン賞審査委員、経済産業省「産業競争力とデザインを考える研究会」分科会委員、森林再生とものづくりを通じて地域産業創出を目指す「株式会社飛騨の森でクマは踊る」取締役会長も務める。

初めてアート作品を購入したのは、パール色の絵の具で描かれた桜の絵だった。大好きだった祖母が、満開の桜の中で旅立ったことを彷彿させた。それ以来、毎朝、祖母と桜の絵に「おはよう」と挨拶している。改めて、アートってなんだろう?企業版ふるさと納税になるとか、節税になるとか、いろいろ買う(あるいは買わせる)理由はあげられる。でも、人を動かすのはもっと単純で原始的な理由なのでは。「大好きな人にプレゼントしたい」というアートの買い手だっているに違いない。そんな郡小なことをKAMADOの動画をみながら考えていた。人とアートを身近に結びつけるKAMADOの活動を、心から応援している。