田口 美和
タグチアートコレクション 共同代表

2013年頃より、ミスミグループ創業者である父田口弘が始めた現代アートコレクションの運営実務を担う。各地の美術館の要請に応じてコレクション展を開催。2020年8月タグチ現代芸術基金を設立し、小中学校への出張展示などコレクションの公益性をより高める活動を開始した。現在、アートプラットフォーム”South South”アンバサダー、スタートバーン株式会社シニア・アドヴァイザー、サン・パウロ ビエンナーレインターナショナルアドバイザー等を務める。

このプロジェクトの説明を初めて受けたとき、正直言って感動した。民間企業、民間NPO、地方行政、若手アーティスト、KAMADO
読者をつなげるこの壮大なプロジェクトは、隅から隅まで柿内さんのポリシーが貫かれていて、丁寧に作られている。全国の小さいけれど多様な取り組みがKAMADOを介してつながっていく。ともすれば一極集中型の巨大イベントを指向しがちなアート業界の流れとは一線を画す、草の根のネットワークが実現するかもしれない。FUMIとKUJIはアーティストと読者をつなぐお互いへのギフトでもあり、その仕組みはローカルとアーティストをつなげていく。それをKAMADOというメディアがやさしく包む。つながったネットワークがアートと人々の距離を少しずつ縮め、文化の土壌を耕していく。今までにない景色がその先に見える可能性を感じている。